高山右近資料館 ギャラリー・ジュスト

潜伏キリシタンの世界文化遺産登録おめでとう!

今日のニュースで、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は30日、約250年続いたキリスト教禁制と独自の信仰の歴史を示す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県、熊本県)を世界文化遺産に登録することを決めたと知らされました。

長崎と熊本県に渡る潜伏キリシタンたちの信仰の証が、世界の遺産であると認識されたということは、日本国が秀吉によって「神宿る国」と言わしめ、徳川家康から「邪宗門」だと排斥されたキリスト教信仰が、世界の英知によってそれは逆だと認められたということです。長く排斥されてきたものが真実であるということを示すものでもあったわけです。

これは、日本の宗教史においても非常に意味のあることです。

金沢にも、潜伏キリシタンの遺産が残されています。卯辰山に流配された浦上キリシタンたちは全流配者たちの5分の1の数にも上ります。どうしてこれだけ流配されたかということに金沢市も興味を持ってもらいたいものです。

卯辰山開拓が頓挫し、その跡地に浦上からのキリシタンたちがおさめられたということが、そのこと自体は非常に当事者たちにとっては苦しく大変なことであったでしょうけれど、神のご摂理をいみじくも説明することともなったのです。

金沢に流配された浦上キリシタンたちの生き残った人々の写真

このユネスコによる世界文化遺産に登録されたことを機に、金沢にもその一旦があることをもっと知ってほしいものです。

当ギャラリーにも、ささやかですがその遺産の一部を所有しております。
是非とも興味のあるお方はギャラリーにお出かけください。
(ギャラリーは予約制です。まずはご一報ください)

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