高山右近資料館 ギャラリー・ジュスト

長野からの巡礼

先日、館長が以前奉仕していた教会から有志の皆さんが金沢を訪れてくださいました。
高山右近を良く知りたいという思いでお出でになられました。久しぶりの再会でしたので館長もとてもうれしかったです。
台風が来ているということで、当初はツアーをお休みするという選択肢もあったのですが、大風は吹きましたけれど、雨にはあまり降られずに過ごせました。

兼六園における高山右近の影響や、園から見える卯辰山で浦上キリシタンの方々が幽閉されていたことや、彼らのご苦労あっての日本のキリスト教の流れを変えるものとなったこともお話ししました。

更には兼六園事務所、つまり津田玄蕃邸の式台にお連れし、式台周辺の丸瓦に十字家紋があることを見学してもらいました。キリスト教信仰が禁じられている時に、加賀藩の高禄を食むご家来の屋敷の玄関に十字架が飾られている不思議さをお話ししました。その後、カトリック金沢教会のご厚意で能登や加賀に秘かに信仰を守っていたキリシタンの遺物の見学や、聖堂での見学のひと時を持たせてもらいました。

参加された方々においては、かつて信仰を命がけで守り通した高山右近の信仰の純粋さに心を打たれていた様子です。改めて、金沢における高山右近の足跡を辿る巡礼は、訪れる人々の心を打つものであることを実感させていただきました。

来月の19日(土)に企画しております「高山右近たらしめているもの」、どなたか参加してみませんか?
もっとも、18日に北陸中日新聞のイベントで、大学の先生が高山右近のことについてご講演をなさる予定となっているので、私たちのような小さなところでは目に触れないのかもしれませんね。しかし、たとえ小さな集まりでも、高山右近にある思いを知るための集まりです。彼がどうして金沢で大きな足跡を残していけたのか、スピリチャルな面から探ってみたいと思っています。

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