高山右近資料館 ギャラリー・ジュスト

ローマ教皇も高山右近を福者として承認

ギャラリー・ジュストの働きをご支援、御理解いただいております全ての皆様

先だって新聞紙上で報道されましたように、1月21日にローマカトリック教皇フランシスが高山右近を「福者」として承認されました。
近年の日本人としての福者は2008年に殉教者となった188人の人々が承認されて以来のことです。この度の福者認定で特筆すべきは、過去の福者また聖人としての認定には無かった単独での認定であったということです。高山右近がたった一人、単独で福者としてすべてのキリスト者から尊敬されるべき立場にあると認められたということです。つまりは過去に前例を見ない承認だったということです。

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信仰のあるなしにかかわらず高山右近が福者として認められたということは、あの激動の信仰を持つこと時代が否定された時代において信念を貫き、決してくじけない強い思いを持った人として、今に生きる私たちも見習うべき姿であると意味していると思います。

ギャラリーとしての彼の福者認定を祈念しつつ、彼の金沢での足跡を皆様に紹介することが自分たちのアイデンティティーだと思っておりましたが、これからは次のステップとしてギャラリーでの展示をより強化し、もっと多くの人が一度にご来館できるようにステップアップすることだと思っています。館長の個人的な願いは、いつか金沢にかつて高山右近ら多くのキリシタンたちが集った南蛮寺(教会)を建設することですが、その目標に向かってギャラリーも成長していきたいと思います。現在の展示スペースはわずか8畳間一つだけの展示ですけれど、今までの展覧会や新しく予定している展覧会で展示した物も含めてこれからは展示していけるスペース確保を考えております。

そんなわけなのですが、一つ困っていることがあります。

館長のギャラリーに詰めていられる時間がわずかに水曜日と日曜日に限られることと毎週いられるわけでもないと言うことです。個人で運営しているギャラリーですからやむを得ないのかもしれませんが、せっかくの高山右近への上げ潮の流れに乗れないことが非常に口惜しいことです。でも、何とかギャラリーの働きのともしびを消さずに歩んで来れましたのも、私たちの働きを御理解いただき、御支援くださっている多くの皆様の御励ましのお言葉です。

先だってある方よりお電話を頂戴いたしました。
「祈りは聞かれる」と。だから私たちも続けて祈ります。

金沢の街の基礎をキリシタンの視点で作った高山右近の働きを紹介するギャラリーの働きがこれからも継続できますようにと。皆様もお祈りください。

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